日本で2014年2月22日にSONYから発売された据置型ゲーム機「PlayStation4」
初期型(CUH-1000~)からスタートしたモデルも、PS4Slim(CUH-2000~)へとデザインを変え、性能が格段に上がったPS4Pro(CUH-7000~)にモデルチェンジをし、現在に至ります。
PlayStation4が欲しくて気になっているという人の中には、本体の種類・型番が多過ぎる、専門用語が理解出来ない、自分に合う本体がどれか分からないという人もいると思います。
今回の記事では、現在発売されているPlayStation4本体の種類・型番の特徴、違いなどを簡単に説明していきますので、PS4選びの参考にして頂ければと思います。
【低コスト、パッケージソフト向け】―PS4 初期型(CUH-1000系)
CUH-1000はPlayStation4の中で最初に発売された型番で、500GBのハードディスクが内蔵された本体となります。
PS4初期型の本体サイズ
本体サイズですが、初期型なだけあって少し大きめで、
- 大きさ:約275mm×53mm×305mm
- 重さ:約2.8kg
これまでに発売されたゲーム機と比べると、PS3の中期型(CECH-2000~3000)とほぼ同じくらいです。
PS4初期型の本体デザイン
CUH-1000の外観デザインは、本体表面が光沢とマットのツートンカラーになっており、そのデザインはPS2のSCPH-90000CB(最終型)と酷似しています。
(PS4 CUH-1000の外観デザイン(左側が光沢素材、右側がマット素材))
(PS2 SCPH-90000の外観デザイン(左側が光沢素材、右側がマット素材))
似ているというのも勝手な思い込みかもしれませんが、このデザインの様に過去の本体との関連性を持たせたり、しかもPS3ではなく、さらに前のPS2の外観と似ているというのもファンとしては興奮しました。
またプレステ2では全ての本体で長方形&角がある、プレステ3では全ての本体で表面に丸みを持たせていましたが、プレステ4では、横から見ると初期型からProまで全ての本体で平行四辺形というデザインになっています。
PS4 CUH-1100,1200での仕様変更点
この初期型と呼ばれるプレステ4本体では、CUH-1000の後にCUH-1100、1200という型番が発売されていますが、その型番での違いはというと、
- CUH-1100…CUH-1000でのバグやエラーを修正。CUH-1000から大幅な変更なし。
- CUH-1200…CUH-1100から消費電力8%減、本体重量10%減。本体HDD容量が1TBの本体も追加発売。
- 希望小売価格が39980円→34980円に改定。
仕様やデザインにも変更があり、CUH-1000&1100では電源スイッチ、イジェクトスイッチがタッチセンサーだったものを物理的ボタンに変更。デザインも光沢とマットのツートンカラーだったものが、全面マット素材に変更されています。
(CUH-1200の外観デザイン。これまでHDDカバー部分は光沢素材だったが、この型番からマット素材に変更。)
PS4初期型は、この後にPS4SlimやPS4Proが発売されたため、現在では中古の本体であればPS4の中で一番安く購入することができ、最新のゲーム機とは言え手の届かない値段ではありません。
しかしながら、初期型で唯一のHDD1TBモデル(CUH-1200BB01)を除くと、それ以外の本体はHDD容量が500GBの上、システム容量の関係で最初から130GB程度使用されているため、ソフトの購入はダウンロード派の方や、録画・データ保存を多く利用する場合には容量が足りなくなる可能性があります。
こんな方におすすめ
プレステ4の購入を検討されている方で、
- 中古品で良いので出来るだけ本体を安く購入したい。
- 本体の大きさは問わない。
- ソフトの購入はパッケージ版がメインになる。
- プレイし終わったダウンロードソフトはこまめに消し、容量が足りなくならないように注意出来る。(ダウンロードソフトは削除しても同じアカウントであれば再ダウンロード可能)
- 初期型のデザインが好み。
- 本体代を抑えて、ソフトや周辺機器にお金をまわしたい。
というような方は、初期型(CUH-1000番台)の本体を選ぶのがいいのではないでしょうか。
【デザイン重視、新品を安く】―PS4 Slim(CUH-2000系)
初期型発売から約2年半後の2016年9月15日には、本体が小型・軽量化されたPS4Slim(CUH-2000)が発売されました。PS4Slimは低価格モデルで、希望小売価格は初期型よりも安い29980円(税抜)。
PS4 Slimの本体サイズ
小型・軽量化された本体を、初期型(CUH-1000)と比べてみると、
- 大きさ:約265mm×39mm×288mm(CUH-1000:約275mm×53mm×305mm)
- 重さ:約2.1kg(CUH-1000:約2.8kg)
外周はそこまで変わりませんが、厚みは結構違います。持ち比べてみると初期型は思わず「重いっ!」と言ってしまいそうですが、PS4スリムは全然重さを感じません。
PS4 Slimの本体デザイン
PS4の初期型では、角のある本体、HDDカバーに光沢素材を使用(CUH-1200でマット素材に変更)し、格好良さを感じる外観でしたが、PS4スリムでは角に丸みを持たせ、素材はオールマット、裏面の滑り止めゴムがコントローラーのボタンマークである「○×△□」を用いて、可愛らしさを感じるような本体外観となっています。
PS4 Slimの仕様変更点
CUH-1000番台からの変更は、小型・軽量化、省電力化、光デジタル出力端子の削除の程度で、通常プレイをする分には大きな変更はないと言えるでしょう。このCUH-2000番台では、2100、2200番も発売されていますが、変更は内部部品などで仕様やデザインに変更はありません。
コントローラーには変更点があり、初期型(CUH-1000系)で付属していた「CUH-ZCT1J」から「CUH-ZCT2J」に変わっています。どういった部分が変わったかというと、
- これまでコントローラー上部に1ヶ所だったライトバーがタッチパッドにも搭載
- コントローラーの表面側の素材が光沢からツヤ消し加工に変更
- 有線によるボタン入力が可能(CUH-ZCT1J時には、USBケーブルでコントローラーを繋いでいても、Bluetoothによるボタン入力が行われていた)
といった変更が行われています。
こんな方におすすめ
プレステ4の購入を検討されている方で、
- 新品を安く購入したい。(新品の定価がPS4の中で一番安い)
- PS4スリムのデザインが好き。
- 購入するなら小型・軽量の本体がいい。
- 仕様変更された新しいDUALSHOCK4が使いたい。
- オーディオデバイスと接続して使うことがない(光デジタル出力端子が削除されているため)
という方にはおすすめの本体です。
このPS4Slimですが、CUH-2000より生産終了が始まってきていますので、新品を希望する場合には値段が上がってしまう前にご検討ください。
【プレイするなら最高スペックで、VRも文句なし】―PS4 Pro(CUH-7000系)
PS4 Proは前述のPS4 Slimとほぼ同時期の2016年の11月10日に発売された本体です。発売時の希望小売価格は44980円(税抜)→2018年10月に39980円へ改定。
これまでのSONYのゲーム機は、性能を大幅に変える場合には次世代機としてそのハードを発売してきましたが、PS4プロでは同じPS4というハードの中で性能の大幅強化を行い、PS4Proの専用ゲームも作らないというハイエンド(最上級)モデルとして発売された本体となります。
性能は格段に上がったけど、PS5として発売するのではなく、対応のソフトもこれまでと変わらないよという感じです。
PS4 Proの本体サイズ
まずはその大きさですが、これまでのゲーム機では型番が大きくなるにつれて、本体サイズは小さくなるというのがセオリーでしたが、このPS4Proは性能が向上した分、サイズは大きくなっています。
- 大きさ:約295mm×55mm×327mm(CUH-1000:約275mm×53mm×305mm)
- 重さ:約3.3kg(CUH-1000:重さ:約2.8kg)
初期型のPS4本体よりも大きく重いという、存在感のある最上級モデルです。
PS4 Proの本体デザイン
PS4Sスリムと同様、全体がマット素材となっており、裏面ゴム足のデザイン(○×△□)も引き継がれています。外観は少し角があり、表面のPSマークは鏡面になっていて高級感を演出しています。これまでの本体横面は2層構造になっていましたが、このPS4プロでは3層構造となりました。
PS4 Proの性能
PS4Proに備えられた性能はというと、
- 4Kテレビに対応。これまでのPS4がフルHDまでの対応だったのが、このPS4Proでは4Kテレビにも対応し、大画面テレビで見ても細部まで鮮明な画質を実現、高画質でゲームをプレイすることが出来る。(フルHDの映像の4倍の密度の画素数にアップしたが4Kの映像。PS4Proはその映像に対応している)
- 使用するテレビが4K、HDR対応で、「PS4 PRO ENHANCED」対象タイトルの場合には最大限の映像を引き出せる。(「PS4 PRO ENHANCED」対象タイトルはもちろん以前のPS4でもプレイ可能)
- CPU/GPUの性能向上により、滑らかな画面表示、ロード時間の短縮、アプリの起動やゲームの立ち上げがスムーズに。
- PSVR対応タイトルのグラフィックス品質・映像表現・フレームレートの向上、安定化。
- リモートプレイ・シェアプレイにおいて最大1080pの解像度でゲームのストリーミングが可能。
- 搭載のブーストモードで、これまでのPS4用ソフトでもフレームレート向上・安定化、ロード時間の短縮が可能。(PS4Proを使用することで過去のソフトウェアタイトルのパフォーマンスを引き上げる)
- 搭載のスーパーサンプリングモードで、4K解像度対応ソフトの一部が、4K未満の解像度のテレビで出力する場合でも画質が向上する(4K解析度対応ソフトをフルHD等(4K未満)のテレビで出力する際にも画質を向上させる)
- SATA-Ⅲインターフェース対応で、内蔵のハードディスクをSSD(ソリッドステートドライブ:読み書きの速度が非常に速いメモリー)に換装すれば、ロード時間の短縮・ファイル転送速度が向上。
- PS4 Slimで削除された光デジタル出力端子が復活。
このように多くの機能が向上、新たな性能が備え付けられています。PS4プロでは、CUH-7000、7100、7200が発売されていますが、型番変化による大きな仕様変更はありません。
こんな方におすすめ
プレステ4の購入を検討されている方で、
- 4K、HDR、大画面テレビをお持ちの方、購入予定の方。
- ゲームは出来れば問題ないというより、ゲームの持つスペックを最大限に引き出してプレイしたい。
- ハードディスクの容量が大きい方がいい。(PS4Proでは2TBモデルが発売されている)
- ロード時間を短くしたい。
- PSVRを持っている。
- PS4Slimとの新品定価の差が約1万円なら、新しい、ハイスペックの本体の方がいい。
という方にはPS4Proがおすすめです。
PS4 の限定発売デザイン
プレイステーション系本体では、PS3から限定発売モデルが多く発売され、このPS4でも同様に限定モデルが多数発売されていて、ファンにはたまらないところ。
その中でもおすすめの本体をいくつか紹介したいと思います。
PlayStation4 ドラゴンクエスト メタルスライム エディション
この「メタルスライムエディション」は初期型の本体(CUH-1000)で数量限定として発売されたPS4となります。
PS3まではシルバー色もオリジナルカラーとなっていましたが、PS4からはなくなってしまったので、シルバーが好き、これまでのプレステも銀色で揃えてきたという人にはおすすめです。本体に付いている可愛らしい「はぐれメタル」はUSBカバーになっていて着脱が可能です。
PlayStation4 Days of Play Limited Edition
この「Days of Play Limited Edition」は、2018年6月8日~18日に実施された「Day of Play」というイベントに合わせて数量限定で発売されたSlim型の本体(CUH-2100)となります。
「ザ・プレステ」が全面に出ているのがファンにはたまらない本体で、通常のDUALSHOCK4ではタッチセンサーが黒一色ですが、このコントローラーのタッチパネルには、○△□×の記号が金色で細かくあしらわれている所も秀逸です。
PlayStation 4 Pro Marvel’s Spider-Man Limited Edition
2018年9月7日に発売されたPS4ソフト「Marvel’s Spider-Man」との同梱版として数量限定で発売されたPS4Proモデルの本体です。これまでにない奇抜なデザインに惹かれる方もいるのではないでしょうか。
コントローラーも白ボタン、○△□×の記号が赤色という細かなデザインが施されています。ちなみに私は今持っているPS4を売って、この本体を購入しようか迷っています・・・かっこいい!!
今回は、PS4の初期型、PS4Slim、PS4Proについて、その種類の特徴や違いについて話をしてきました。
どれもプレステ4のソフトをプレイ出来ることには変わりないですが、価格やデザイン、性能とそれぞれに良さがあります。これからプレステ4の購入を検討される方には、ご自身がどこに比重を置くかを考えていただき、本体選びの参考にしていただけたら幸いです。
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