任天堂から1983年に発売された家庭用ゲーム機の「ファミリーコンピュータ

初期型ファミコンはコントローラーのA・Bボタンの形が丸いのが一般的ですが、四角ボタンの初期型ファミコンも販売されていたのをご存じでしょうか?今回は四角ボタンの初期型ファミコンの詳細と、コントローラーのコードがグレー(通常は黒)のレアファミコンについて話をしていきたいと思います。

四角ボタンの初期型ファミコンはいつまで発売されていた?

赤と白を基調とした初期型のファミコンは、1983年(昭和58年)の7月15日に任天堂から発売されました。コントローラーのABボタンは丸いというイメージの方が多いと思いますが、四角ボタンの初期型ファミコンも存在します

丸ボタンと四角ボタンのコントローラー

実は発売当初の1983年は「四角ボタン」のファミコンが流通しており、翌年の1984年に「丸ボタン」へ改良されて販売となります。1984年10月に仕様変更との記載を見受けますが、四角ボタンの初期型ファミコンがいつまで流通していたかの明確な日付は不明です。いま店舗でファミコンの中古品を100台見つけたとしても、その中に四角ボタンのファミコンは1台あるかないかというくらい出回りが少ない印象です。

なぜ初期型ファミコンは四角ボタン→丸ボタンになったのか?

四角ボタンと〇ボタンの構造

四角ボタンと丸ボタンの違いですが、

  • 四角ボタンはA・Bボタンがひとつのゴムで構成され、ボタン自体が直接基板を押す形
  • 丸ボタンはプラスチック製でA・B別、ボタンの下に敷かれたシリコンゴムが基板を押す形

となっています。

四角ボタンのは硬めのゴムが使われているので押した感覚は丸ボタンより少し重く、またゴムボタンと周りのプラスチックが擦れて、押した時に「ジュポジュポ」という音がします。この四角ボタンは使い込むと弾力が弱まり、その影響で反応が悪くなる・連射が効かない・押したら戻りにくいという状態になる事があり、発売から約1年で四角ボタンから丸ボタンへと変更する形になりました。

コントローラーのコードが黒ではなくグレーのファミコンが存在する

初期型ファミコンの四角ボタンだけでも希少ですが、1983年7月の発売から数ヶ月間はコントローラーのコードがグレーのファミコンが流通していました。四角ボタンの初期型ファミコンは実際に目にした事がありますが、コントローラーのコードがグレーのファミコンは一度も見た事がありません。

変更の理由は見た目・耐久性・コストなどとされていますが、同年の秋頃には灰色から黒に変更されたと言われているので、かなり希少価値の高い本体となっています。下の写真はファミコン本体の裏面ですが、左(○ボタン)はザラザラ、右(四角ボタン)はツルツルとしていて裏面の材質が異なります。

ファミコンの裏面素材

初期型ファミコンはコントローラーやコードだけでなく製造時期によって、

  • 基盤
  • 外箱側面の写真
  • 内容品のACアダプタの形状
  • 本体手前のラベル(FAMILY COMPUTER)の素材
  • ファミコン本体のプラスチック(底面やカセットの開閉パネル)の材質

などの違いもあります。

今回は初期型ファミコンの四角ボタンや、コントローラーのコードでグレーの物が存在するなどの話をしてきました。初期型ファミコンなどのレトロゲームは、日本だけではなく海外でも人気があり高値で売れる事も多くあります。レトロゲームの買取で有名な宅配買取のレトログでは、ネット申込・宅配キット無料・家から出ることなく簡単にゲームを売ることが出来ます。もし家に眠っているゲーム機・ソフト・周辺機器があれば、壊れていてもまとめて買取をしてくれるので、気になる方はレトログについて書いた記事も一緒に見てみてください。

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