2017年5月に生産が終了したソニーのPlayStation3ですが、その本体では多くの型番が発売されました。この記事ではPS3の購入を考えている方向けにPS3の型番と違い、壊れやすい型番はあるのか、各型番で発売されたカラーについて話をしていきたいと思います。
初期型PS3本体の型番と違い(CECHA00~)

初期型のプレステ3は2006年11月に発売され、縦置きスタンド不要の寸胴型本体が特徴です。標準モデルの型番は「CECHA00」「CECHB00」「CECHH00」「CECHL00」の4種類が発売されています。
初期型PS3の型番一覧
| 型番 | HDD容量 | 重さ | PS2互換 | SACD対応 | USB端子数 | 無線LAN | 消費電力 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| CECHA00 | 60GB | 5.0kg | あり | あり | 4 | あり | 380W | メモリーカードリーダライタ搭載 |
| CECHB00 | 20GB | 5.0kg | あり | あり | 4 | なし | 380W | 以降の型番はメモリーカードリーダライタ非搭載 |
| CECHH00 | 40GB | 4.4kg | なし | なし | 2 | あり | 280W | ホワイト/シルバーカラーの追加 |
| CECHL00 | 80GB | 4.4kg | なし | なし | 2 | あり | 280W | ホワイト/シルバーカラーの追加 |
CECHA00、CECHB00、CECHH00、CECHL00ではハードディスク容量がそれぞれ違い、PS2互換機能・無線LANの有無、後期型ではカラーバリエーションの違いや軽量・省電力化がされています。すべてのPS3の型番の中で、PS2ソフトが遊べるのはCECHA00・CECHB00の2機種のみです。初期型本体の重さは4.4~5.0kgで中期・後期型に比べかなりの重さがあります。
中期型PS3本体の型番と違い(CECH-2000~)

中期型のプレステ3は2009年9月に発売され、初期型よりも薄く正方形に近い本体にフルモデルチェンジ。標準モデルの型番は「CECH-2000」「CECH-2100」「CECH-2500」「CECH-3000」の4種類が発売されています。型番の最後にAかBのアルファベットが付きますが、 CECH-2000Aと CECH-2000Bはハードディスクの容量が異なり、機能面は同じものとなります。
中期型PS3の型番一覧
| 型番 | HDD容量 | 重さ | 消費電力 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| CECH-2000A | 120GB | 3.2kg | 250W | CECH-2000Bは250GB |
| CECH-2100A | 120GB | 3.0kg | 230W | CECH-2100Bは250GB |
| CECH-2500A | 160GB | 3.0kg | 230W | 2100のHDD増量モデル/CECH-2500Bは320GB |
| CECH-3000A | 160GB | 2.6kg | 200W | 本体ボタンのランプやバックライトの省略 /CECH-3000Bは320GB |
初期型からの大きなモデルチェンジはありますが、中期型内の型番では軽量化・省電力化がメインとなり、機能面での大きな変更はありません。
後期型PS3本体の型番と違い(CECH-4000~)

後期型のプレステ3は2012年10月に発売され、中期型よりもさらにスリムとなり、ディスクドライブは手動・スライド式に変更されました。標準モデルの型番は「CECH-4000」「CECH-4200」「CECH-4300」の3種類が発売されています。(CECH-4000Aは欧州のみで日本未発売)
後期型PS3の型番一覧
| 型番 | HDD容量 | 重さ | 消費電力 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| CECH-4000B | 250GB | 2.1kg | 190W | CECH-4000Cは500GB |
| CECH-4200B | 250GB | 2.1kg | 190W | 以降の型番はAVケーブルではBlu-ray映像の出力不可/CECH-4200Cは500GB |
| CECH-4300C | 500GB | 2.1kg | 190W | パッケージのデザイン変更と、アクセスランプの削除 |
4200シリーズ以降は映像の出力制限が強化されたモデルで、Blu-ray映像はHDMIケーブルでのみ出力可能。モデルが進むにつれ多少の軽量化・省電力化が行われている可能性がありますが、公式的な記載は見当たりませんでした。同じプレステ3でも、重さは最終的に初期型の半分以下になっています。
PS3のカラーバリエーション一覧
プレステ3で発売された型番ごとのカラーは以下となります(限定カラー・デザインは除く)
| 型番 | ブラック | ホワイト | シルバー | ブルー系 | レッド系 |
|---|---|---|---|---|---|
| CECHA00 | ○ | – | – | – | – |
| CECHB00 | ○ | – | – | – | – |
| CECHH00 | ○ | ○ | ○ | – | – |
| CECHL00 | ○ | ○ | ○ | – | – |
| CECH-2000A~CECH-2100B | ○ | – | – | – | – |
| CECH-2500A~CECH-2500B | ○ | ○ | ○ | – | – |
| CECH-3000A | ○ | ○ | – | – | – |
| CECH-3000B | ○ | – | – | ○(スプラッシュブルー) | ○(スカーレットレッド) |
| CECH-4000B | ○ | ○ | – | ○(アズライトブルー) | ○(ガーネットレッド) |
| CECH-4000C | ○ | – | – | – | – |
| CECH-4200B | ○ | ○ | – | – | – |
| CECH-4200C | ○ | – | – | – | – |
| CECH-4300C | ○ | – | – | – | – |
通常カラーの他にも、
- 「龍が如く3」昇り龍パック(CECHL00シリーズ)ーホワイト本体に龍が2匹描かれたデザイン
- 「ONE PIECE 海賊無双」GOLD EDITION(CECH-3000シリーズ)ーゴールド本体にルフィが描かれたデザイン
- 「真・北斗無双」LEGEND EDITION(CECH-4000シリーズ)ーブラック本体に北斗無双のキャラクターが描かれたデザイン
などの限定カラー・デザインのPS3も発売されています。
PS3本体で壊れやすい型番はあるのか?
プレステ3本体で壊れやすい型番については、本体の使用方法や環境、中古品であればその時点での状態にも左右されるため、この型番が壊れやすいという明確な回答は難しい部分ではあります。
各型番で挙げられる不具合をまとめてみると、
初期型PS3
- 発熱量が大きく放熱設計も十分ではないため、基板上CPU/GPUにハンダ割れなどの故障が起き、本体の電源が入らなくなる(通称YLOD) 消費電力と発熱はCECHA00/B00が大きい
- ディスクトレイの不具合で、ディスクが排出されなくなる事がある
- CECHA00/CECHB00は対応ディスクが多く、特定のディスクが読み込み不良になることがある
中期型PS3
- 初期型よりも改善されているが、YLODが起きる事がある
- ディスクトレイの不具合で、ディスクが排出されなくなる事がある
後期型PS3
- 手動のディスクトレーのため、バネの弱りやレールの摩耗によるトレーの開閉不良が起きる可能性がある
- 小型・軽量化された本体のため、外装は初期・中期に比べると壊れやすい
このような部分が挙げられます。内部構造的な部分で言えば古い型番の方が壊れやすいと感じるので、後期型の方がおすすめだと思います。
以上、今回はプレステ3の初期型・中期型・後期型で、型番の違いやカラーバリエーション、壊れやすい型番についての話でした。
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