1989年に任天堂から発売された、「初代ゲームボーイ(GAME BOY)」
携帯ゲーム機としては初めて累計販売台数が1億台を超えた名機です。この「ゲームボーイシリーズ」は、初代ゲームボーイからゲームボーイミクロまで7種類に渡り進化を遂げ、その性能や、各機種の対応ソフトも異なります。
久しぶりにゲームボーイやアドバンスのソフトを遊びたいけれど、どの本体を使うのがいいか?自分がプレイしたいソフトはどの本体ならプレイ出来るのか?と迷われる方もいると思います。
今回はそのゲームボーイシリーズについて、全種類の解説、その性能と比較、対応ソフトなどについてお話したいと思います。
初代ゲームボーイ【携帯ゲーム機の元祖】
製品名 | ゲームボーイ(GAME BOY) |
発売日 | 1989年(平成元年)4月21日 |
発売時定価 | 12500円 |
サイズ/重さ(約) | 縦 148mm×横 90mm×奥行き 32mm/重さ 312g(電池含む) |
液晶サイズ | (約) 47mm×43mm |
電池 | 単3電池4本 |
言わずと知れたゲームボーイシリーズの初代機。シリーズの中で最も大きく、単3乾電池を4本使用する重厚感のある本体で、久しぶりに触ってみれば子供の頃に遊んだ記憶が蘇る人も多いのではないでしょうか?
画面左には「パイロットランプ(赤ランプ)」が付いており、電池残量が減るとその光が弱くなってきて焦った記憶があります。
初代ゲームボーイと聞いて、「グレーカラー」を思い浮かべる人がほとんどだと思いますが、初代が発売された5年後の1994年には「ゲームボーイブロス」としてオリジナルカラー6色(ホワイト/ブラック/レッド/イエロー/グリーン/スケルトン)が発売されています。
ゲームボーイポケット【待ち望んだ小型化】
製品名 | ゲームボーイポケット(GAMEBOY pocket) |
発売日 | 1996年(平成8年)7月21日 |
発売時定価 | 6800円 |
サイズ/重さ(約) | 縦 128mm×横 78mm×奥行き 25mm/重さ 149g(電池含む) |
液晶サイズ | (約) 49mm×44mm |
電池 | 単4電池2本 |
初代のゲームボーイから大幅な小型・軽量化が行われたゲームボーイポケット。外観のみならず、液晶機能も向上し、ゲーム画面が鮮明に見られるようになりました。
ゲームボーイポケットではオリジナルカラーとして9色(グレー/赤色/黄色/緑色/黒色/金色/銀色/ピンク/クリアパープル)と多くのカラーが発売。金色&銀色においては通常の紙箱ではなくプラスチックパッケージと高級感がありました。
コストカットにより、初期型のGBPには初代GBに搭載されていたパイロットランプ(赤ランプ)が付いていなかったのですが、後に反発を受けて後期型から赤ランプが再び搭載されています。
ゲームボーイポケットではオリジナルカラーに加え、トイザらスモデルやファミ通モデルなど限定カラーも数種類発売されています。
ゲームボーイライト【その光に心奪われた】
製品名 | ゲームボーイライト(GAMEBOY LIGHT) |
発売日 | 1998年(平成10年)4月14日 |
発売時定価 | 6800円 |
サイズ/重さ(約) | 縦 135mm×横 80mm×奥行き 29mm/重さ 190g(電池含む) |
液晶サイズ | (約) 49mm×44mm |
電池 | 単3電池2本 |
ゲームボーイシリーズで初めて照明機能を搭載した、ネーミングもそのまんま「ゲームボーイライト」。バックライトの緑色が非常に印象強く、バッテリーカバーも電池の曲線に沿った形となっているのも特徴。
次に紹介するゲームボーカラーがこの半年後に発売されるため非常に短命で、出回っている数もGBシリーズの中では少ない本体です。電源スイッチはOFF/ON/LIGHTの3段階で、バックライトを使わずにプレイすることも可能です。
オリジナルカラーはゴールドとシルバーの2色。その他にもポケモンセンターモデル(ピカチュウイエロー)、手塚治虫ワールドショップモデル(ASTRO BOYスペシャル)などが限定として発売されています。
ゲームボーイカラー【カラー画面にみんなが釘付け】
製品名 | ゲームボーイカラー(GAMEBOY COLOR) |
発売日 | 1998年(平成10年)10月21日 |
発売時定価 | 6800円 |
サイズ/重さ(約) | 縦 134mm×横 78mm×奥行き 27mm/重さ 184g(電池含む) |
液晶サイズ | 45mm×40mm |
電池 | 単3電池2本 |
ゲームボーイシリーズで液晶画面が初めてカラー化された本体です。ゲームボーイカラー専用・ゲームボーイ&カラー共通ソフトでは最大で56色が画面に表示され、モノクロだったゲームボーイ用のソフトでも、GBCでプレイすると4-10色のカラーで表示されます。
ゲームボーイ用ソフト「スーパーマリオランド」も、GBPでプレイした場合にはもちろんモノクロですが、GBCでプレイすると使用色は少ないですが、カラー表示されます。
またゲームボーイカラー以前の機種ではスイッチを入れると「Nintendo」のロゴが上からスクロールされてくる仕様でしたが、本機では「GAMEBOY」の文字が中央に浮かび上がってくる仕様でゲーム開始までの時間が短くなっています。
オリジナルカラーは6色(レッド/パープル/イエロー/ブルー/クリパープル/クリア)で、その他トイザらス、全日空、ポケモンセンターなど限定カラーも多く発売されています。
ポケモンセンター限定/ポケットモンスター金・銀記念バージョン
これまでメインカラーとされていた「グレー」ですが、ゲームボーイカラーではアメリカで最も人気のあったパープルが標準カラーとして採用され、以降のゲームボーイシリーズではグレー色が登場しなくなりました。
ゲームボーイアドバンス【SFCのリメイク版ソフトも多数発売】
製品名 | ゲームボーイアドバンス(GAMEBOY ADVANCE) |
発売日 | 2001年(平成13年)3月21日 |
発売時定価 | 8800円 |
サイズ/重さ(約) | 縦 82mm×横 145mm×奥行き 25mm/重さ 188g(電池含む) |
液晶サイズ | 41mm×61mm |
電池 | 単3電池2本 |
ゲームボーイカラーから大きくモデルチェンジされた「ゲームボーイアドバンス」これまでの縦長だった本体から横長となり、LRボタンも追加。本体のスペックがスーパーファミコンを大きく上回ったため、この本体から発売されるGBA専用ソフトでは、SFCソフトからの移植・リメイクが多く行われているのも人気の一つとなっています。
オリジナルカラーは8色と多く(バイオレット/ホワイト/ミルキーブルー/ミルキーピンク/オレンジ/ブラック/ゴールド/シルバー)、限定色としてはトイザらスオリジナルカラーやポケモンセンターオリジナルモデルなどが発売されました。
ゲームボーイアドバンスSP【画面に傷がつかない折りたたみ式を待っていた】
製品名 | ゲームボーイアドバンスSP(GAMEBOY ADVANCE SP) |
発売日 | 2003年(平成15年)2月14日 |
発売時定価 | 9800円 |
サイズ/重さ(約) | 縦 85mm×横 82mm×奥行き 24mm(折りたたみ時)/重さ 143g(電池含む) |
液晶サイズ | 41mm×61mm |
電池 | リチウムイオン充電池内蔵 |
GBAの後継機として発売され、任天堂のゲームボーイシリーズで初の折りたたみ式・充電式本体となったゲームボーイアドバンスSP。いままでの本体は液晶がむき出しになっており、非常にキズがつきやすかったが、折りたたみ式になったことで軽減、グッドデザイン賞も受賞しています。液晶にフロントライトが搭載されており、ON/OFFの切り替えが可能。バッテリーは充電式となり、フル充電で約10時間(ライトOFF)~18時間(ライトON)の使用が可能です。
オリジナルカラーは6色で(プラチナシルバー/アズライトブルー/オニキスブラック/パールブルー/パールピンク/ファミコンカラー)、これまでになかった「ファミコンカラー」も通常色として追加されています。
限定色としては、ポケモンセンター限定で人気キャラクター(リザードン/フシギバナ/ピカチュウetc)が表面に描かれた本体が発売、ソフト同梱版での限定カラーも数種類発売されています。
ゲームボーイミクロ【任天堂ゲーム機の中で最も小さい】
製品名 | ゲームボーイミクロ(GAMEBOY micro) |
発売日 | 2005年(平成17年)9月13日 |
発売時定価 | 12000円 |
サイズ/重さ(約) | 縦50mm×横 101mm×奥行き 17mm/重さ 80g(電池含む) |
液晶サイズ | 28mm×43mm |
電池 | リチウムイオン充電池内蔵 |
ゲームボーイシリーズの最終機となった「ゲームボーイミクロ」ボディにアルミを採用し、GBAのボタンレイアウトをほぼそのままに小型・軽量化された充電式の本体となります。ゲームボーイシリーズでカラー液晶+バックライト(5段階調節)を搭載しているのは本機のみとなり(ゲームボーイライトはモノクロ、GBASPはフロントライト)、画面サイズは小さくなりましたが、液晶性能向上で非常に見やすい本体となりました。小型でデザイン・性能ともに優れた商品でしたが、ニンテンドーDSが前年に発売された影響であまり売れず、非常に出まわりが少ないため、現在では中古品でも高値で取引されている状況です。
オリジナルカラーは5色(シルバー/ブラック/ブルー/パープル/ファミコンバージョン)、限定色としては、ポケモンセンター限定、ファイナルファンタジー同梱版、MOTHER3デラックスボックスが発売されています。
ゲームボーイシリーズ各本体の対応ソフト
ゲームボーイシリーズの各本体が、どのソフトに対応しているかを以下の表にまとめました。
GBソフト | GB・GBC共通ソフト | GBC専用ソフト | GBAソフト | |
初代GB | ||||
GBP | ||||
GBLIGHT | ||||
GBC | ||||
GBA | ||||
GBASP | ||||
GBmicro |
- ゲームボーイソフト・・・カートリッジが「灰色」のソフト
- GB・GBC共通ソフト・・・カートリッジが「ブラック」のソフト
- GBC専用ソフト ・・・カートリッジが「スケルトン(透明)」のソフト
- アドバンスソフト・・・カートリッジが横長のソフト
すべてのゲームソフトがプレイ出来るのは、アドバンスとアドバンスSPのみ。ゲームボーイミクロは最終機ではありますが、GBAソフトのみの対応となります。
カートリッジが透明のゲームボーイカラー専用ソフトは、初代ゲームボーイ・ゲームボーイポケット・ゲームボーイライトでは遊べないので気をつけてください。
互換性の優れた本体があれば、まとめてゲームボーイ系ソフトを遊ぶ事もできるのでとても便利です。個人的にはアドバンスがあればすべてのソフトが遊べるのでオススメです。
手元にある本体に互換性がない、ソフト毎にゲーム本体を替えて遊んでいる場合は、買い替えを検討するのもひとつの方法になります。また、買い替えの際に使わなくなるゲームやゲーム機本体などは売ってしまう事で買い替え資金を作る事ができます。
捨ててしまったりずっと使わず保管しておくよりは、売って資金にしてしまう方がお得です。私は使わなくなったゲームなどは保管をするにしても経年の劣化はしてしまうものなので、定期的に買取に出したりしています。
今は箱に詰めて送るだけといった便利な宅配買取もあり、かんたんに買い替え資金も作る事ができます。ゲームに特化した買取サイトなら、ゲームに詳しくない買取サイトやリサイクルショップで売るよりしっかりとした査定もしてくれます。
買い替えを検討している方、遊んでいない古いゲームがある方はゲームの買取りに特化している宅配買取の「レトログ」を利用してみてはいかがでしょうか。
ゲーム機やソフトを売る方法についてはこちらでも詳しく紹介していますのでご確認ください。
今回は任天堂の「ゲームボーイシリーズ」について、全機種の特徴や違い、対応のソフトなどについてお話しましたが、子供の頃に遊んだことのある本体もあったのではないでしょうか?昔に自分が使っていた本体で再びプレイするも良し、大人になった今なら上位機種を買ってプレイするのも良し、個人的には、持った感触、操作性、全ソフト対応で値段も手頃なゲームボーイアドバンスがおすすめですが、ゲームボーイミクロの高級感、画面サイズ2インチという小ささでゲームを楽める感覚を味わってもらいたいですね。
昔を思い出しながら、子供の頃にクリア出来なかったタイトルに再び挑戦してみてはいかがでしょうか?大人になった自分なら全クリも夢じゃないかもしれません。
ゲームボーイのソフトをテレビで遊びたいという人には「ゲームボーイプレイヤー」もオススメです。使い方や対応ソフトなどを知りたい場合はこちらで確認してください。
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