今回は、ゲームボーイカセットのバックアップ電池(リチウムコイン電池)の交換方法について。
ゲームボーイのソフトは発売から20~30年が経過しており、バックアップ電池が寿命を迎えていて、データが消えている、セーブが出来ないというカセットがかなり多くあります。この記事では、ゲームボーイカートリッジの電池交換の手順を解説していきたいと思います。
バックアップ電池の役割は?電池が切れてしまうとどうなるか
ゲームボーイカセットのバックアップ電池とは、ソフトの基盤に取り付けられたリチウムコイン電池の事で、データセーブをしたカセットのメモリーに対し、ゲームをプレイしていない時にも電力を供給して、データを保持するために用いられます。(セーブを必要としないソフトやパスワードを使用するソフトには、バックアップ電池は付いていません)
リチウムイオン電池の寿命は数年程度と言われていますが、ゲームをプレイしている時は、乾電池から電力が供給されるため、バックアップ電池の寿命にはソフトのプレイ時間分が加算されます。
バックアップ電池が切れると、これまで保存されていたデータはすべて消えてしまい、現在ゲームボーイのソフトはこのような状態のものがかなり多くなっています。
自分のカセットで、過去にセーブをしていたはずなのに久しぶりに起動したら「続きからはじめる」が表示されない、電池切れに伴うメッセージが出るといった場合には、バックアップ電池が切れているという事になります。また、データが残っている状態(電池がある状態)で電池交換を行うと、電池の取り外しに伴いセーブされていたデータは消えてしまうので気を付けてください。
次項で電池交換の方法について話をしていきますが、今回は元々の取り付け方法である「はんだごて」を使って電池交換の手順を解説していきます(その他の方法もありますが、故障や発火などの可能性を限りなく低くするため)
ゲームボーイカセットの電池交換に必要な物
- 電池交換をしたいゲームボーイカセット
- 交換用タブ付きボタン電池(※1)
- ラインヘッドネジ用ドライバー(対応サイズ3.6)
- はんだごて(+はんだ)
- つまようじのような細い物
上記の物が必要となります。
※1 ゲームボーイソフトに用いられるバックアップ電池には種類があります。
全てのカセットを見てはいないので断言出来ませんが、ゲームボーイカセットのほとんどで、型番が「CR1616」か「CR2025」のリチウムコイン電池が使われています。カセットを開くと、基盤に電池の型番が書いてあるので、番号を確認してから電池を用意しましょう。(基盤に記載がない場合は、約1.5cmの小さい電池はCR1616、約2cmの大きい電池はCR2025)
半田ごても2か所の付け外しだけなので、値段の安いもので全く問題ありません。はんだもセットで付いている物がいいと思います。
バックアップ電池の交換方法
- カセット裏面に付いているネジを専用ドライバーで外します。
- 電池のタブ(金属の足)に付いているはんだを溶かして電池を外します。この時、電池と基盤の隙間につまようじなどの細い物を挟んでおくと、はんだが溶けた時に電池が勝手に外れます。
- 交換用の電池を取り付けます。うまく付かない場合ははんだを盛り直してください。※電池を取り付ける時に、プラスとマイナスが逆にならないように気を付けてください
- 基盤をカセットに戻し、ドライバーでネジを締めたら完了です。ゲームを始めてすぐにセーブをし、再起動してデータが残っていれば、問題なく電池交換が出来ている事になります。(「つづきからはじめる」の項目が出てくるようになりました)
今回はゲームボーイソフトのバックアップ電池の交換について、その方法を解説してきました。せっかくソフトを買ったとしても、バックアップ電池が切れていたらセーブも出来ずゲームになりません。
自分には電池交換は難しそうだなと思われた方は、ネット通販のアマゾンでゲームボーイソフトの商品ページを見ると、バックアップ電池を新品に交換して販売している業者さんもよく見かけるので、そういった所から購入するのが良いと思います。アマゾンの「ポケットモンスター 赤」の商品ページ。電池の保証なし、電池確認済み、新品に交換済みなど、様々な状態の商品が販売されています。
自分で電池を交換される方は、いつ電池を交換したかをゲームボーイの「ケース」に記載しておくと、交換した時期を忘れずに済みますし、もしそのカセットをフリマアプリなどで売却するような事があれば、電池交換した時期を相手へ明確に伝えられるのはメリットだと思います。
以上、今回はゲームボーイソフトでのバックアップ電池の交換方法についての解説でした。
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